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パイネの強みは、なんといっても取り扱う昆虫の豊富さと圧倒的な量である。世の中に標本販売を商売としている標本商というのは数多く存在するが、大抵が自身の得意な産地や種類がいくつかあり、それにプラスアルファで様々なそれ以外の分野の在庫を抱える事が多い。しかしパイネでは驚くべきことに、大型の甲虫や蝶などの人気種はもちろんの事、小さなヒゲブトオサムシからアリバチ、ナナフシやハムシなど一部の微小昆虫を除くありとあらゆるジャンルの標本を高いレベルで取りそろえている点にあると思う。創業者であり、現在もなお活躍中のお店のオーナー宮下T氏の尽力の賜物であるし、現在実質的にお店を切り盛りするご子息のK氏の知識の豊富さもあり、非常に質が高い。自身がコネのある特定の産地の標本のみ多く取り扱うという事は無く、世界中どこからでも満遍なく取り集める姿勢はこれまで長きにわたって多くのコレクター、そして研究者や博物館からの需要にもこたえてきた。
店内には展脚品とパック品の両方が並ぶ。甲虫、鱗翅、どちらも共にものすごい標本量だ。
店内には常時数百?数千?もの標本箱が所狭しと並ぶ。しかしそこに出ているものはほんの一部にすぎず、レジの後ろに広がる無数のストックには膨大な数の標本が眠っているので、探している種類があれば店主に声をかけてみるといいだろう。知識豊富な店主が必ずや要望に応えてくれるだろう。
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